プロダクトアウトとマーケットインの違いは?意味や事例|メリット・デメリットを解説

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文明が現代までに発達する以前は漸近的に市場成長をしていました。しかし、テクノロジーの発達により市場が加速度手的に成長する中で新たな製品サービスが続々と登場しました。そこで、消費者は各々のニーズに合う製品サービスを様々な方向性で享受するようになりました。同時に、消費者は以前よりも商品購入をする際の比較材料が多様になりより快適な消費生活を送ることが出来ています。

実はこの流れは企業が製品サービスを市場に流通させるまでのプロセスを大きく変容させる働きを示しているのです。プロダクトアウト志向からマーケットイン志向へと。今回は現代マーケティングにおける基本概念であるプロダクトアウト・マーケットインについて意味や事例を踏まえてメリット・デメリットを解説していきます。

プロダクトアウトとは

プロダクトアウトとは、製品サービスを企画する開発者が先導となりプロダクトを作り、それを市場に流通させる考え方を指します。要するに、顧客ニーズよりも企業が価値ある・良いと感じた意見を優先して製品サービスを作る活動がプロダクトアウトです。

プロダクトアウトのメリット・デメリット

プロダクトアウトは開発者主導で製品サービスを作るため経営資源や企業の意向を直接反映できます。そのため、必然的に自社を中心にプロダクトを開発するためにユニークな製品が生まれやすい傾向にあります。また、顧客ニーズが明確化していない市場では新たなニーズを生み出しやすい特徴があります。

一方、消費者ニーズよりも開発者が先導して製品サービスを開発するため、消費者ニーズとプロダクトの間にズレが生じ、市場で受け入れらる確率が低下する傾向にあるデメリットがあります。

プロダクトアウトの成功事例

①iPhone

皆様も馴染みのあるiPhone。この製品はAppleによりボタンが無しで通信を可能にし、通信だけでなくゲームやメモ帳等の多機能を搭載した通信機種として活用できるよう生み出された製品です。当初はヒットしない・ガラケーの方が使い勝手が良いといった批判を受けていましたが、現代のスマートフォン市場では「iPhoneかandroid」の2択と言われるまでにプレゼンスを確立しています。

 

②Google

こちらも馴染みのあるGoogle。当初、リリースされた頃には検索プラットフォームのみのサービスでしたが、開発サイドによって検索ツールとしての特性を活かしGmailやGoogle広告、ドキュメント制作の機能を持つまでに拡張させていきました。この結果、Yahooの検索プラットフォームを一気に追い越し今日のGAFAと称されるまでに成長したのです。

マーケットインとは

マーケットインとは顧客ニーズを先導に顧客の悩みや障害を追求し、それを解決しよした製品サービスを市場に流通させる考え方を指します。プロダクトアウトと正反対の立場の考え方であり、開発者の意向よりも顧客ニーズを第一にして製品サービスを作っていくのです。

 マーケットインのメリット・デメリット

マーケットインは消費者に対するリサーチを基にして製品サービスを作るため、必然的に一定程度の売上を見込むことが出来ます。そのおかげで消費者の便益をより向上させる製品サービスを流通さる事が出来るため顧客満足度の向上に繋がり企業の信頼性を上昇させるメリットがあります。

一方で、顧客の声を基に製品サービスを開発する企業は年々増加傾向にあるため、市場に類似品が多く流通する可能性があり、ヒット商品になりにくいデメリットがあります。そのせいで『○○と言えばこの企業!!』といった、企業のブランドイメージの構築や認知に繋がりにくい可能性があります。

マーケットインの成功事例

①ライザップ

『結果にコミットする』でおなじみのライザップ。同社はダイエットユーザーの「三日坊主でダイエット活動が終わる」「短時間で劇的に痩せたい」といった要望を基に生まれました。そのために「マンツーマン指導」「徹底した食事管理」を中核にして短期間で劇的に変化したい顧客ニーズを捉えたサービスを展開しました。これまで能動的にダイエットに取り組む事が難しかった顧客のニーズに応える形で同社は成功したのです。

②アサヒ飲料の缶コーヒー

今ではいつでも気軽に飲むことが出来る缶コーヒー。実は、缶コーヒーが販売される以前は自宅でコーヒーを作り飲む習慣が根付いており、外出先でコーヒーストアに入らずに飲むことはできなかったのです。そこで缶コーヒーの市場調査を行ったところビジネスパーソンが朝にコーヒーをもっと気軽に飲みたいニーズを発見しました。この顧客ニーズを基にして缶コーヒーを製造したところ、爆発的に売上が伸びたのです。

プロダクトアウトからマーケットインへ

近年はテクノロジーの発達により様々な製品サービスが市場に流通する事となりました。そのおかげもあって、消費者が購買活動を行う上で様々な商品を比較検討するようにおなりました。これは、消費者にとっては便益が向上したとの見方が出来ますが、一方で企業にとっては消費者の本当に求める価値ある製品サービスを追及してプロダクトを創出する必要性がさらに高まりました。

これを受けて、従来のように『これを開発すれば自社製品が売れるのでは?』といったプロダクトアウトに則り製品サービスを作るだけでは売上が伸び悩む事態になりました。この流れに則り、企業はプロダクトアウトの考えからマーケットインの考えに意向する傾向が強まっています。

マーケティングについて深く学びたい方はマーケティングとは何かを解説した記事を参照ください。

まとめ

プロダクトアウト・マーケットインにはそれぞれに良さがあり、どちらの考え正しいかの答えは存在しません。自社が市場で生き残るために何が必要か・自社の目的は何かをはっきりさせることで、どちらの手法を用いて製品サービスを展開させていくのかが決定されます。もしくは、既存の開発手段ではなく新たな方法で製品サービスを開発し市場に流通させるのもアリ。全ては個人の選択次第です。

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