ディスプレイ広告とは?特徴やメリット、ポイントを解説

ディスプレイ広告 サムネ

デジタル社会が発展するにつれて、広告の形も大きく変わりました。これまで、圧倒的な存在感を放っていたマス広告を超す勢いでインターネット広告の市場が急成長しています。実際、インターネット広告を通じて自社の製品サービスを紹介する企業も多いでしょう。

そこで、今回は皆様が目にする事の多い広告の1つである「ディスプレイ広告」について解説をしていきます。ディスプレイ広告について名前は知っているものの良く分からない方や、インターネット広告の配信を検討している人は是非この記事を参考にしてみてください。

    目次

ディスプレイ広告とは

ディスプレイ広告とは、web上の広告枠に表示される広告のことで、バナー広告やテキスト広告が該当します。この広告はインターネット広告の黎明期より存在し、今ではテキスト広告・バナー広告・リッチメディア広告の3種類の形式に分類されています。

ディスプレイ広告は、クリック課金のためユーザーが広告をクリックしなければ広告費用は発生しません。また、ユーザーのweb上の行動履歴を解析する事でAIが自動で適切なターゲットに興味関心があるだろう広告を表示してくれるため、費用対効果が高い広告として関心を集めています。

しかし、ディスプレイ広告の広告枠を提供する会社により、ターゲティングの方法や予算、広告フォーマットは変わってくるため注意が必要です。

ディスプレイ広告の主な料金形態

ここで、ディスプレイ広告の主な料金形態について説明します。
以下の2種類が主要な料金形態であるため確認しておきましょう。

  • クリック課金制:広告がクリックされる事で広告費が発生する
  • インプレッション課金制:ユーザーに広告が表示される事で広告費が発生する

2種類とも、事前に入金した前金から課金額を引く方法が主流です。そのため、前金の金額によって柔軟な予算管理が可能になります。

クリック課金制

クリック課金制とは、広告がユーザーにクリックされる事で料金が発生する課金方式です。そのため、ユーザーのデバイスに広告が表示されただけでは料金は発生しないのが特徴です。

インプレッション課金制

インプレッション課金制とは、ユーザーのデバイスに広告が表示される事で料金が発生する課金方式です。そのため、無駄な広告費をかけないようにもターゲティングを細かく行い、配信設定を綿密に練る必要があります。

ディスプレイ広告の種類

前述した通り、ディスプレイ広告には3種類の形式があります。通信サービスの質が向上したことにより、画像や動画読み込みをスムーズに行えるようになった結果、リッチメディア広告などの新たなディスプレイ広告の形式が登場しました。加えて、ディスプレイ広告の種類も時代と共に多数登場しました。ここでは、代表的なテキスト広告・バナー広告・リッチメディア広告について簡単に解説しています。

テキスト広告

テキスト広告とは、文字のみで構成されている広告を指します。上記画像の赤線で囲われている部分が、テキスト広告になります。当然、文字のみで広告が構成されているため、バナー画像を作成する手間やコストが省け、誰でも簡単に広告配信をする事が出来ます。

また、テキストのみでの配信となるため他の形式による広告とは違い、比較的低コストで広告運用できるのも特徴です。

バナー広告

バナー広告とは、画像やアニメーションを用いた広告を指します。上記画像の右上にある赤線で囲まれた車の広告がそれにあたります。表示されるバナー広告には、宣伝商品に関するリンク付けがされ、ユーザーをスムーズに購買まで誘導する事が可能です。また、テキスト広告とは違い、画像が用いられているため視認性も良いのが特徴です。

リッチメディア広告

リッチメディア広告とは、ユーザーのアクションなどによって、サイズや広告クリエイティブが変化する広告です。アプリ内広告では、ゲーム広告を見るだけでなくゲームのシミュレーションをプレイして遊べるなど、ユーザーと広告のインタラクティブな広告が実現されています。そのため、広告商品への理解が深まりやすい広告として挙げられます。YouTube広告がその一例として言えるでしょう。

ディスプレイ広告のメリット

ディスプレイ広告は、デジタル社会の波に合わせて登場し、マス広告では出来なかった様々な事を実現しました。この章では、ディスプレイ広告のメリットについて3つ紹介しています。

クリック単価が安い

ディスプレイ広告は、クリック単価が低くなりやすいです。リスティング広告とは違い、入札形式で広告枠が売られていないため、場合によってはリスティング広告よりもディスプレイ広告の方が費用対効果が高くなる傾向もあります。また、リスティングとは違い広告枠を提供する企業数も多い為、必然的にディスプレイ広告の方がクリック単価は低くなりやすい傾向にあります。

潜在層へのアプローチが可能

ディスプレイ広告は、検索キーワードに合わせて広告が表示されるリスティング広告とは違い、潜在層へのアプローチが可能です。そのため、ニーズを満たす商品を知らなかったり、抱えているニーズに気づいていない潜在層に広告を表示することで顕在層に引き上げる事が可能です。

最近では、リターゲティング機能を用いて、一度サイト等を訪れたものの購買に至らなかった消費者へ広告配信する機能も出ています。そうすることで、広告商品や広告主に対する印象を上げるブランディング面でも潜在層や顕在層にアプローチすることが出来ます。これは、まさにマス広告では出来なかった広告配信システムを具現化したものであると言えるでしょう。

ユーザーの注意を引くことが出来る

ディスプレイ広告の1つであるバナー広告は、画像やアニメーションを用いた広告を配信するため、視認性が良くユーザーの目を惹きつけやすいです。そのため、認知や興味を獲得して購買への糸口を広げる事が可能です。

ユーザーのアクションに合わせて広告内容が変化するリッチメディア広告も同様です。例えば、ゲームアプリをリッチメディア広告により宣伝したい場合、ユーザーが広告表示中にゲームアプリをプレイ出来るようにすると、アプリそのものへの注意を惹きつける事が出来ます。これも、これまでの広告には無かったインタラクティブ性のある新しい広告形式であると言えるでしょう。

ディスプレイ広告の効果を高める方法

当然、ディスプレイ広告の配信にはコストがかかるため、企業は出来るだけ費用対効果を高くする必要があります。ここでは、そのためのポイントを解説しています。

広告目的を明確にする

ディスプレイ広告に限った話ではありませんが、広告を配信する際は目的を明確にしておきましょう。

広告の費用対効果を高めるには、認知を高めたい、商品購入(コンバージョン)の量を増やしたい、自社について知ってほしいなど目的に応じた様々な広告配信が必要です。また、ターゲットに関しても性別や地域、年齢など複数の変数を用いて設定するようにしましょう。

そうする事で、各目的に応じた最適な広告配信が可能になりディスプレイ広告の効果を高める事が出来ます。

ターゲットの選定を適切に行う

適切なターゲティングは広告配信において要となります。子供がいない人に対して、赤ちゃん用品やランドセルなどの広告を配信しても意味がありません。

このような広告配信における無駄を省くためにも、ターゲットの選定は慎重に行うようにしましょう。まずは「誰に」「何を」「どんな風に」伝えるのかを明らかにする事が大事です。

 

ディスプレイ広告出稿媒体はGoogleとYahoo!の2種類

ここでは、ディスプレイ広告のうち代表的なGDN(Googleディスプレイネットワーク)、YDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型))について解説しています。

GDN(Googleディスプレイネットワーク)

GDNはYDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告)と並び、最も有名なディスプレイ広告の1つです。

GDNはGoogle検索サイトやGoogleの提供するwebサイト(Gmail,YouTubeなど)、モバイルサイト・アプリ上で配信できます。配信フォーマットも多様で、テキスト広告・レスポンシブ広告・イメージ広告・商品ショッピング広告・動画広告・電話専用広告が挙げられます。

料金形態は、広告掲載者が設定でき、クリック課金orインプレッション課金のどちらかを選択します。

YDA(Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型))

YDAもGDNと並ぶ主要なディスプレイ広告の1つです。

YDAにおけるディスプレイ広告は「運用型」と「予約型」の2種類に分かれます。運用型と予約型では、配信フォーマットや課金形態・運用調整が異なる為、配信前にしっかりと確認しておきましょう。

配信先は、Yahoo!の提供サイト(Yahoo!天気やYahoo!ニュースなど)や、Yahoo!と提携しているサイトです。配信フォーマットは、レスポンシブ・バナー・カルーセル・動的ディスプレイに分けられます。尚、運用型の場合は、クリック課金で広告費が算出されます。

ディスプレイ広告のターゲティング手法

ここでは、GoogleとYahoo!のディスプレイ広告で用いられる主なターゲティング手法を紹介しています。

ユーザー属性、地域設定

ユーザーが登録している、性別や年齢、世帯情報などのデモグラフィクス変数を基に配信設定を行います。

リターゲティング

過去にサイトに訪問したものの、CVまで至らなかったユーザーへ広告を配信するターゲティング手法です。
例えば、ECサイトに訪問して商品カタログに目を通したものの、購入まで至らずに離脱したユーザーがいたとします。この時、リターゲティング配信を行えば、ユーザーが別サイトの広告枠に広告を表示させ、再度ECサイトへの訪問を促しCVまで至る確率を上げる事が出来るのです。

興味関心、カスタムインテント

Google、Yahoo!では、興味関心カテゴリーが用意されています。これを選択する事で、ユーザーの興味関心に合わせた広告配信を行い効率的に広告効果を高めることが出来ます。また、Googleのカスタムインテントの配信手法を用いれば、キーワードやURL単位での狙い撃ちも可能となり、Googleが自動で興味関心が合致すると判断したユーザーへの広告配信も可能となります。

サーチターゲティング

サーチターゲティングは、Yahoo!広告のみでの配信手法です。キーワードを登録し、ユーザーが指定した期間で検索した回数に応じてディスプレイ広告を配信する仕組みです。ただ、指定キーワードは一定数の検索ボリュームとキーワードが必要なため、注意が必要です。このターゲティング手法では、実際に検索しているユーザーへ広告配信が可能なため、配信したいユーザーへ確実にコンテンツを届けることが出来ます。

まとめ

ディスプレイ広告は、上手く運用できれば高い費用対効果を見込めます。しかし、広告配信の目的やターゲット設定を間違えると、期待する広告効果は見込めないでしょう。

特に、ディスプレイ広告はクリック単価が低いため低リスクでPDCAを回し広告配信をする事が可能です。そのため、高い広告効果を見込めなくてもPDCAを高速で回すことで、効率が良いビジネス展開を目指していきましょう。

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