バンドワゴン効果とは?意味やマーケティングでの活かし方を分かりやすく解説!

バンドワゴン効果

心理学の世界では「バンドワゴン効果」と呼ばれる心理現象があります。この効果は、日常のいたるところに潜み多くの人が知らず知らずのうちに体験したことのある現象です。

テレビや政治、学校の場で広くみられる心理現象ですが、マーケティングの世界でも広く応用されています。

今回の記事では、「バンドワゴン効果」について意味やメリットを解説しマーケティングでの活かし方を分かりやすく解説しています。マーケティング施策に関する知識やヒントが欲しい方は是非とも参考にしてください。

新商品開発の進め方について知りたい方は新製品開発の進め方を具体的に分かりやすく解説の記事もあわせてご覧ください。

    目次

バンドワゴン効果とは

バンドワゴン効果とは、特定の選択肢について他人の需要が増える程、需要が増加する現象を指します。

分かりやすくいうと、大多数が求める選択肢が多くの人の選択を引き付けることを指します。

例えば、周りの大多数の友人があの商品を使っているから自分も使いたい。政治は良く分からないけど、あの人のことを多くの人が支持しているから自分も推そう。と、思い込む現象です。

皆さんも、行列の出来るレストランにて店内の雰囲気や提供する食事も分からないがとりあえず足を踏み入れてみようと思った時はありませんか?まさにこれがバンドワゴン効果が効いている証拠です。

いわゆる、同調圧力や大多数の心理に近い心理現象がバンドワゴン効果なのです。

参考:バンドワゴン効果 意味

バンドワゴン効果の具体例

ここで、一度バンドワゴン効果の具体例を各々の状況に応じて解説していきます。政治やビジネス、マーケティングなどの観点で解説しているので理解を深められると思います。

SNSにおけるバンドワゴン効果の具体例

「バズる」というフレーズを耳にしたことは無いでしょうか。

これは、アップロードされた動画が多くの注目を集め人気コンテンツになる事象を指します。TwitterやTikTokではバズりを意識した投稿がしばしば見受けられます。

コンテンツが一度バズれば、多くの人が興味を示し動画やツイートを見に訪れる人が一気に増加します。この裏には「皆が見ているコンテンツだから絶対に面白いはずだ」のような先入観でコンテンツを視聴する「バンドワゴン効果」が現れています。

そして、コンテンツの数字が伸びより生活者による動画を見る選択肢が更に増加するのです。

政治におけるバンドワゴン効果の具体例

日本では選挙シーズンになると、連日テレビやラジオで「○○氏が優勢」との報道がされます。

そしてそれを聞いた視聴者は、いとも簡単にその人への支持示すのです。「あの人の政策や考え方を聞きたい」「誰を押せば良いか分からなかったが、報道ではあの人が優勢と報じられていたからとりあえず推してみよう」と思う人がどんどん増加していきます。

これは「特に政治に興味が無い人」「どの政党や政治家を押せば良いか分からない」といった人には効果は抜群です。

多数決におけるバンドワゴン効果の具体例

バンドワゴン効果は多数決を取るときにも効果を発揮します。日本では、特に同調圧力が強い傾向があるためクラスで手を挙げて多数決を取るときには大抵の場合、皆に選択を合わせる事が多いです。

「自分が少数派だったらどうしよう」「あの人が手を挙げているから私も挙げよう」「皆がこの意見に手を挙げているから私もそうする」

これも、バンドワゴン効果によるものなのです。ただ、最近ではこの傾向を良くないとして机に伏した状態で多数決を取るなどの対策が講じられています。

バンドワゴン効果をマーケティングに活かす方法

ポイント コツ

では、ここで実際にバンドワゴン効果をマーケティングで活用するための方法を紹介していきます。

バンドワゴン効果はその場の雰囲気だけではなく、文章や画像でも本領を発揮します。では、実際にバンドワゴン効果のマーケティングでの活用方法を見ていきましょう。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーを起用し自社の製品サービスを紹介してもらうマーケティング方法です。

最近では広く使われており、少し前に流行ったクラブハウスの成功はインフルエンサーマーケティングが大きなカギを握りました。

美容系インフルエンサーであれば、あの人が紹介する製品であればきっと良いに違いない。と想い、購買する消費者も多く現れます。また、テレビ広告であれば「あの女優/俳優がこの製品のCMに出ていた」と認知されることで無意識のうちに購買へと繋げることが出来ます。

広告を用いたマーケティングはザイオンス効果とは?意味や効果、注意点をマーケティングの観点で解説の記事で紹介していますので是非ご覧ください。

同調意識を用いた訴求

人はマジョリティの側にいたいと思う生物です。まず、以下の2つのコピーライティングを読んでください。

  • 素肌美人になりたい方は必見。老廃物を取り除いて男性の目を引き付けろ!
  • あの○○さんも愛用!東京の3人に1人が取り組んでいる。肌改善サプリメント

前者のコピーライティングでは、抽象的過ぎるため興味を持つ人は低いです。
しかし、後者であれば同調意識を用いた訴求がされているため、試してみたいと思う人が多く現れるのです。

ザイオンス効果を意識したマーケティングを行う際には、特に同調意識を煽った施策を打つようにしましょう。

実績を提示した訴求

人は、あまり知られていない製品を買うことは多くありません。また、新製品が発売された当初は値下げを待つ買い控え行動が多くみられます。

そのため、これらの需要を高めるためには分かりやすい実績を提示する必要があります。

予備校を例に見ると「東大合格者○○名」「有名私立大合格者○○名」と大きく宣伝するのを良く見かけます。こうして実績を提示することで「ランクの高い大学の生徒はここの予備校に通っているのか」と思い込ませ、生徒を確保できるのです。

TwitterやInstagramでもビジネスアカウントの運用者はプロフィールに実績を提示することで、自分を知ってもらい「凄そうな人が何か言っているからこうした方が良いのか」と関心を集めることが出来ます。

バンドワゴン効果のまとめ

今回は、バンドワゴン効果についての解説をしました。

この心理学は私たちの生活と密接な関係にあり、切っても切れない存在です。そのため、バンドワゴン効果をマーケティングに上手く活用すれば期待する以上の成果をあげる可能性も秘めています。

マーケティング施策を充実させたい方はバンドワゴン効果と併用してザイオンス効果も活用してみると良いでしょう。

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